UVXYが1:5で併合されます 2017年1月12日
2016/12/24
ProSharesからアナウンスが出ました。
UVXY(Ultra VIX Short-Term Futures ETF)が併合(Reverse Split)されるそうです。
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UVXY併合概要
株式併合(Reverse Split)=株式分割(Forward Split)の逆 です。
何株かを併せて1株にすることです。
併合は1:5で行われ、2017年1月12日(木)のNYオープンから新価格で売買されるようになります。
新価格=前日終値の5倍の価格です。
UVXYホルダーがしなければならないことはある?
特に何もしなくていいです。
1月12日以降、ポートフォリオのUVXY1株の価格が5倍になり、所有枚数が5分の1に変わります。
UVXYのオプションを保有している場合も、必ずやらなければならないことは、ありません。
現在売買されているオプションは、併合後もそのまま残るので、満期までは売買可能です。ただ流動性が落ちるので、併合前に一旦決済して併合後に作られるオプションに乗り換えたほうがいいと言われてはいます。
UVXY併合履歴
UVXYは、VIX短期先物指数(VXX指数とも呼ばれています)の2倍の値動きをするETFです。
VXX(1552)はVIX短期先物指数に連動するETFなので、UVXYは、VXXの倍動くことになります。
日々、VIX先物のコンタンゴ/バックワーデーション効果をVXXの2倍分受けるわけですが、VIX先物は、ETFを減価させるコンタンゴの日が圧倒的に多いです。
さらにレバレッジによる減価もかかります。
レバレッジETFが減価する仕組みは、インバースと同じです
こちらでレバレッジ減価をシミュレーションしておきました
5 付録 レバレッジはなぜ減価するのか
そんなわけで
それはそれは良く下がります。
したがって
ちょくちょく併合します。
2011年10月3日の上場以降これまでに6回併合しています。
次の併合(2017年1月12日)で7回目になり、これは63ヶ月強で7回、9ヶ月に1回のペースです。
上場 | 2011/10/3 | |
併合1回目 | 2012/3/8 | (1:6) |
併合2回目 | 2012/9/7 | (1:10) |
併合3回目 | 2013/6/10 | (1:10) |
併合4回目 | 2014/1/24 | (1:4) |
併合5回目 | 2015/5/20 | (1:5) |
併合6回目 | 2016/7/25 | (1:5) |
併合7回目 | 2017/1/12 | (1:5) |
スプリットされた日付のデータはこちらから
上場から今日までのUVXY
下がっては併合下がっては併合を繰り返していますが、併合前の価格を併合比率に応じて調整していくと(1:5併合なら、併合前日までの価格を5倍にする)、上場時の価格は
2,400,000ドルになります。
2016年12月22日クローズのUVXYは7.89ドルなので、上場から5年余りで99.9997%ダウンしています。
リバーススプリット調整済み価格で上場から今日(2016年12月22日)までのチャートをひくとこうなりますが…
これ、チャート後半のただの横線に見えるところもグラフなのです。枠線じゃなくて。
下がりすぎてチャートがチャートになっていない状態です。
さっぱり分からないので、併合を調整せず素の値でチャートにするとこうなります。
(赤矢印が併合)
これはこれで、無意味なチャートなのですが…
2004年以降のUVXYとVXXのチャート
もう普通のチャートは無理なので、対数目盛りで作ることにしました。
対数目盛りを使うなら今度はどれだけ下がっても構わないわけで、期間を延ばして2004年3月以降の理論値で作ることにします。
(UVXYはVIX短期先物指数をベースにしたETFなので、VIX先物の取引が開始された2004年3月26日以降の理論値が算出できます)
同期間のVXXと一緒にどうぞ。
リーマン・ショック後には、なかなかの活躍を見せてくれてます。
買い時がピタッと当たれば頼もしい銘柄と言えるでしょう。
UVXY、VXXの理論値は、Six Figure InvestingのVance氏の算出したものを使っています。
各ETF上場以降の値は、実際のマーケットの終値です。