VIXラボ

VIX指数のFFレート足

2016/01/08

Contents

VIXのFFレート足 1999年6月30日から2008年12月15日

半分冗談で作りはじめましたが…

恐怖指数のFFレート足19990630-20081215

room5110

ちょっと面白い結果になりました。
チャートの期間に段階的利上げが2回あります。
1999年6月からの利上げと2004年6月からの利上げです。

FFレートが階段状に上がっている間、VIXは意外なほど静かです。
反対に利上げを終了した現状維持の最中におかしくなりはじめて、利下げも間に合わず…なパターンが2回続いています。

この期間のS&Pです。

SP500_FFrate_19990630-20081215re

room5110

 

「景気がいいから利上げする。だからこれまでの利上げでは株価は上がっていた」
よく聞くとおり過去の2回は利上げをしている間は堅調でした。

このローソク足は、横幅を期間に合わせていません。
本来、同じFFレートでいる期間の長さに比例する形でローソクを太らせたいのですが、苦闘5時間。無理でした。

VIXの性質上、期間が延びればそれだけスパイクの機会も増えると言えます。均一な幅のローソクでは今ひとつ不十分なことになるので、通常通りラインチャートをFFレートに重ねて見てみます。

なら最初からそれでいいだろ!
…だってさ、結構大変だったからローソク出したかったんだよ…

1990年7月13日から2015年12月14日のVIXとFFレート

どうせならってことで、こちらはVIXのアナウンスが始まった少し後の1990年7月からの期間で作りました。

ならますますこっちだけでいいじゃん。
だってさ、いつも変わり映えしないチャートじゃみんなつまんないかと思ったからさ…

恐怖指数とFFレート_1990年7月13日から2015年12月14日

room5110

同期間のS&Pです。

SP500_FFrate_19900713-20151214

room5110

このスタイルで見てもやはり、利上げを継続している期間は案外平気です。
1999年はあぶなっかしい気配がありますが、ローソクで見ると上下のヒゲが長く、実体はそれほど深刻な上げ方ではありません。
(ほら、ローソクが役に立っただろ)

恐怖指数のFFレート足19990630-20081215

room5110

その前の1994年の利上げの箇所も、VIXはすぐに落ち着いてそのまま底値近辺を這っています。
利下げ期間のほうが元気よく跳び上がっているような…
もしかして「利下げとVIX」って検証したほうがいいの?

恐怖指数とFFレート_1990年7月13日から2015年12月14日_1994Pointup

room5110

 

S&Pが大きく下げるところが2回あります。
一度目は2000年9月頃から、二度目は2007年11月頃からです。

SP500_FFrate_19900713-20151214_downpoint

room5110

いずれももう利上げは完了している時期です。
2000年は6.5%の現状維持期間、2007年は5.25%からの利下げに入ったところですが、株価は金利と一緒に下がってしまいます。

今は好況?

利上げは順調な経済の証。利下げは足場がぐらついている時の措置。
少なくともVIX誕生の1990年から2008年の大幅利下げまでは、その通りだったようです。

では今はどうでしょう?
アメリカと世界は好景気と言えるのか、コモディティ価格の下落は何故なのか…

私には分かりません。
利上げもこれまでのように意外にスムースに進むのかもしれません。
でも気になるのは、この2008年末から長く続く横線(に見えるFFレート)です。

90年以降のFFレート

room5110

こんな状態から、(ごくわずかな利率であっても)上にスライドするのが次の利上げです。多くの人が警戒するのも無理ないことと思います。

さしあたって今決断すべきは、
FOMCの今夜、早く寝て4時に起きるか、4時まで起きているかです(違う)

付録

景気の良し悪しを測る指標と言われる銅価格の長期チャートです。

銅価格チャート

InvestmentMine

 

スポンサーリンク

-VIXラボ
-