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米株オプションについて書かれた本

2019/09/17

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米オプションと225オプションの違い

米個別株のオプションは日経225とは違うアメリカン・タイプです。
売買していたオプションがITMになると、現物を受け渡すことで決済されます。(VIX オプションはヨーロピアンです)

取引量が多く、満期が一年以上先のDeepITMが指値で買えたりもします。
DeepITMならタイムディケイは低く抑えられます。今(2015年12月14日)の時点のVXXのオプションだと、2017年1月限の40プットのセータが-0.0105、さらに一年後の2018年1月限40プットのセータは-0.0068です)

「メリケンオプションのほうが225よりずっと楽に儲けられる」というのが実感なのですが、もともと日本ではオプションの情報が少なく、米オプションとなるとますます…
(重要な注意点:私はオプションが全然うまくありません。225のOPで上手に稼ぎ続けている人はたくさんいます)

画像本と眼鏡

米OPについて日本語で書かれた本があるので紹介します。

2015年時点で、「週末投資家のためのカバード・コール 基礎から応用まで」 KAPPA著
という本紹介していたのですが、コレが絶版になっちゃったようなのです。

そこで…

いやいやながら同じ著者の「株式より有利な科学的トレード法」という本を買って読んでみました。

「いやいやながら」←これは誉め言葉です。
絶版の「週末投資家のためのカバード・コール 基礎から応用まで」で、充分、他は必要ないと感じているので(今もそう思ってます)

とは言っても…

事実上買えない本をおすすめしていても仕方がないので、新しい本を読んでみた次第です。

これもいいです。

まず序盤でオプションの説明をしていますが、オプションをまったく知らない人がコレを読んだだけでオプションデビューするのは、ほとんど無理であり、逆に225オプションの取引をしている人が米オプをやろうと思って読む場合には、このパートは不要です。
どうしてもオプション解説ページは必要なのかな?コレがないと、なんとなく本として変だし…

オプション取引について1から学ぶという人はこっち読んで下さい。

でもその後にある、オプション価格の決まり方、ブラックショールズ方程式を使わずにオプション価格を概算する方法についての説明は、必要なことが簡潔に書かれていて、すごくいい!です。

本の後半、半分以上のページが、米株オプションの具体的な手法の解説に割かれています。
米OPやってみようかな?と思う人が、一番欲しい情報はこれだと思います。

解説されているストラテジーは

  • キャッシュセキュアードのプット売り
  • カバードコール
  • ブル・プット・スプレッド
  • ブル・コール・スプレッド
  • LEAPSのブル・スプレッド
  • ストラドル、ストラングル
  • バタフライ
  • アイアンコンドル
  • ダイアゴナル・コール・スプレッド
  • ダイアゴナル・プット・スプレッド
  • ダブル・ダイアゴナル・スプレッド

です。

それぞれの手法について、損益図や原資産がどれだけ上がったら(下がったら)どうなるのかのシミュレーションが書かれ、出口戦略も提案されています。

前作「週末投資家のためのカバード・コール 基礎から応用まで」と同様、オプションの知識のある人であれば、これ一冊で米株オプションを始められる内容になっています。

前作よりも、スプレッドの組み方に関する情報はずっと多く収載されていて、より実践的になった感じです。

とは言え米OPをやろうとするなら、その時点でオプション取引自体の知識はあるはずなので、スプレッドについては言われなくても分かる人が大多数かと思います。
前作をもう持っている人が、わざわざこちらの「株式より有利な科学的トレード法」を追加で買う必要は、あまりないかな?と。

ただ、前作は絶版なので、これから米OPを始める場合には、是非とも手元に置いておくべき本で、「これ一冊で他はいらないですよ」と言える本です。

VIX売買にオプションを使う

そのまま取引することの出来ないVIX指数の売買には、VIX先物、ETF、VIXオプションやETF(N)とETF(N)のオプションを使う方法があります。

安全第一で行くなら、やはりオプションを使うのが一番いいと思います。
オプションには損失を限定する効果のほかに、暴落、暴騰に強い性質があるので、VIX関連の商品にはぴったりなのです。

VXX等VIX系のETF(N)のオプションを使う手法で、自分でやってみたことのあるものは、SVXYorVXXのロング・ストラドル、SVXYのキャッシュセキュアードプット売り、VIXオプションのロング・バタフライ、VXXコールのバック・スプレッド、VXXのリバースド・アイアン・コンドルなどです。

常勝のものはもちろんありませんが、どれも損失の限定された中で意外に利益を出してくれてます。
VXXプットの素ロングが一番儲かりますが(笑)

オプションを使えば色々とできます。
達人級の腕前がなくても儲けられます。
難点はIB証券に選択肢が限られてしまうことです。

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