コンスタント・マチュリティとは

Constant Maturity　でCMと略されていたりします。
保有する先物の満期を一定に保つのを目的に、毎日少しずつロールオーバーして行く取引手法のことです。

これは、VXXの組成そのものなのです。
VXXは、短期（1ヶ月）のVIX先物に連動することを目指したETNですが、期近を買ったままでは、残存期間が一日ずつ減少してしまいます。

先物は時間的価値の低下によって1ヶ月の間にその価格を目減りさせていくので、これはうまくありません。
そこで「その日から1ヶ月間の満期」を維持するために、資産を先頭限月の営業日数で割って、毎日1日分ずつ次の限月にロールオーバーしているのです。

 

これにより、スタート時の期近100％から、日ごとに

（20営業日の場合）

スタート日　当限100%：翌限0%　（VIX先物のSQ前日火曜）
↓
2日目　　　当限95%　：翌限5%
↓
3日目　　　当限90%　：翌限10%
・
・
・
1ヵ月後　　当限5%　　：翌限95%

と組入比率を変動させ、期中であっても「1ヶ月後に満期を迎える先物」を創出しているわけです。

こうしてVXXのファンドはどのタイミングでも同じ期間の先物を保有していることになります。