【読了】岡崎さんの「2016年マーケットはどう動く 岡崎良介の投資戦略BlackBook」Kindle版
2017/02/15
新刊出てます。最新版 相場ローテーションはこう動く Black Book Kindle版
レビューはこちらに
岡崎さんの最新kindle「相場ローテーションはこう動く」BlackBook出ました
岡崎さんの新刊Kindle「2016夏これから相場はどう動く」
Contents
2016年マーケットはどう動く 岡崎良介の投資戦略 Black Book
岡崎さんが少し前から「今書いてる」と話していた電子書籍の新刊出てます。
2016年マーケットはどう動く 岡崎良介の投資戦略 Black Book
Kindle版だけの発行のようです。
Kindle本を読める無料アプリは ここ からダウンロードできます。
読了 すごい本でした
内容は詳しく書けませんが。
まずここ最近の市場の心配事、原油の下落について。
過去にも原油が大きく下げたことは当然あります。本ではそれら過去の原油暴落と現在を比べて、何が違ってどうまずいのかを解説しています。
暴落の前後左右に原油あり
結構怖いです。
(上の句は、この前見た映画で犯人が言っていたのをもじっただけです。岡崎さん本に書いてあることじゃないですよ)
金融危機という事態にひそむ巨大で本質的な危険とは何か。なぜ世界はアメリカ経済を躍起になって守ろうとするのか。過去の暴落を振り返りながら、岡崎さんの見解が示されます。
そして日本の金融緩和のいまひとつ至らないところが説明されます。
これは、わりあい早い時期から「なんとなくおかしい」と感じていた人もいるかと思いますが、ここでは数字を挙げてかなり明確に言及されます。岡崎さんはこれを「2016年の課題」と話しています。
次に米国利上げの話題です。
世界大恐慌の頃からのFRBの数々の失敗…
はぁ…
このブログで、何枚かFFレートのチャートを作ってきました。FFレートとVIXとかFFレートとS&P、日経、ドル円。それでなんとなく感じてはいたのです。
「金融政策は常に手遅れ?」
参考
「常に」ではないとしても、少しは当たってたのかもしれません。
それが金融政策の運命のようなものなのかも。
ここで一枚のチャートが出てきます。FFレートを追ったおなじみのあの階段状チャートです。
岡崎さんがそこに重ね合わせたチャートは、もちろんVIXではありません。S&Pでもダウでもありません。書いていいのかどうか悩みます(笑)やめときましょう。
前に2004年の利上げの経緯を見た記事を書いていますが、この時の利上げは、意外なほどうまく行っているように見えました。
なぜマーケットは、ああも上手に利上げの衝撃を吸収できたのか。答えはこの本に書いてありました。
「そんなことだったの!?」と拍子抜けする一方で、FOMCのたびに振幅を小さくしていったVIXの、あの規則的とも言える上値下値の切り下げ方を思うと、納得なのです。
参考
そしてその「そんなこと」こそが、不動産バブルを、ひいてはリーマン・ショックを引き起こす原因になったと、岡崎さんは言います。
Black Bookは、再度原油の話題に戻ります。
今度は原油と他のある商品を併せて見ることで、現在の原油価格下落の特異性をあぶり出します。
今後起こりえる事態についても。
これまでFRBが行ってきた政策の作用と副作用が「正常化」という局面で露になるのが、2016年であるということを、決して忘れてはいけないと思い知らされます。
ここから2016年の予測になります。
岡崎さんの得意技のひとつである相場ローテーションが確認され、為替の今後の流れが、これまでのローテーションから導き出されるものとは違った動きになる可能性はあるのか検証されます。
そもそも今の円安ドル高はいつ始まったのか。なぜ始まったのか。
米国中央銀行の買い入れた「あるもの」が、ドルの資金需要を膨張させたのではないかとの推論が繰り広げられます。
この章での論説は、岡崎さんの真骨頂のように思います。論理展開はスリリングですらあります。
「読んでみてください」としか言いようがないです。
ここで、投資をする者にとって非常に重要なことが語られます。
(単純な「上がりますよ」とか「下がりますよ」とかのレベルの話じゃないです)
さらに原油安の元凶を独自のアプローチで追求してから、リーマン・ショック的なクライシスは、また起きるのかの考察に移ります。
資本主義社会の持つ、あまりよいとは言えない一面が、再びリーマンのような見せしめを生むであろうと岡崎さん。
今度見せしめとなるのは誰なのか。そして、危機の到来を知るために何を見ていたらいいのか。次のカナリアについて、ここでは具体的に「今チェックしておくべきもの」が挙げられています。
ですが、岡崎さんが気にしているのはむしろ、カナリアの鳴き声と相場の反応の時間差のようです。
タイムラグは必ずあり、人は鳴き声を聞こえなかったことにしてしまいがちだとしながら
「(暴落の)形はもう出来上がっている」
と書かれています。
怖いんですけど…
話題はますます恐ろしい方向へ進みます。
この後(2016年)の相場はそう楽ではないものになるにしても、それはいずれ反転するわけですが(本ではその時期まで書かれています)、阻むものがあるとすれば、あれであろうと。
そしてその時は、大変なことになるだろうと。
同様のケースが、過去に実際に起きています。
当時の経過を振り返って、暴落の前に何があったのか。その前には何が。さらにその前には。
暴落の前後左右に … もういいって(笑)
岡崎さんは、「来年暴落するよ」とは言っていません。
可能性の話です。大きな暴落が起きる条件はそこそこ揃っているので、何事もなく進めば低迷程度から反転上昇となるけれども、万が一、暴落条件の残りのピースがはまってしまったら、それはひどいものになるかもしれないということです。
読む人を無駄に脅そうという本ではないです。
でもここのパートは怖いです。とても。
続いて、相場には四季があり、春は続かないけれど冬も永遠ではない旨が語られます。
緩和相場は幻の相場。しっぺ返しは不可避であっても、それは再出発のきっかけになるとして、もし円高や株安が訪れても、それは悪いだけのことではないと思い出させてくれます。
これだけのものを短期間に書き上げたら相当消耗してくたくただろうな…と思ったのですが、あとがきを読むと、書き終えたところでまた新しいものが見えてきちゃったそうです。
続きはまたいつかこの形式で(kindle版でという意味だと思います)書くとも。
魂の込められた一冊でした。名著です。
今年はもうあとわずかですが、私は年内、他の本は読まないで過ごそうと思っています。
それがなんになるのか自分でも分かりませんが、2015年最後の本を、この本にしたいのです。
Kindle本の入手利用方法
念のため無料PC版のやり方だけちょっと
Kindle読書アプリをダウンロード
まず ここ へ行って Kindle読書アプリをダウンロード
KindleForPC-installer-1.13.42052.exe というファイルがダウンロードされてるので、ダブルクリック→実行で開きます。
これでデバイス準備OK
本を買う
商品ページの右側
\1,058で購入
配信先塗りつぶしてますが、「だれそれさんのPC」とか「だれそれ's Android」とか、そんな感じになってるので、一応確認してください。
あとは普通の買い物と同じです。
支払い方法選んで、注文確定すると
ありがとうございましたページで、こう ↓ なるので
「Kindle for PCへ」をクリック
本を開く
するとこれが出ます。
ここはKindleを選んで「OK」
Kindle開くと、商品が入ってます
タイトルダブルクリックで本が開きます
中身お見せできないので…
ツールバーから、表示オプションとか全画面とか色々できます。
うっかり消しちゃった!とかの場合は
Amazonにログイン後、「アカウントサービス」からプルダウンして「コンテンツと端末の管理」へ
あるいは
Amazonから
「Amazon.co.jp ご注文の確認 XXX-XXXXXX-XXXXXX」
というメールが届いているはずなので、メールの中にあるこれ
からAmazonに入ると、ここへ行けます
「アクション」を押して「配信」クリック
次で
ダウンロードしたい端末を選んで右下「配信」
再ダウンロードされます。
ダウンロード後は、好きな端末から読むことができます。
(例:PCに落としてもスマホで見られる)
PCとスマホの両方から無料ツールで見てみましたが、どちらも別に読みにくくはないです。
電子でも読みやすいレイアウトになってます。
最初から電子書籍用に作られているので、これ一冊だけ読むなら無料Kindleで支障ないかと。
(チャートが入るので大きい画面で見たほうがいいですが)
後から有料Kindleに変えるのは、いつでも出来ますし。
Kindleがあれば無料サンプルとして冒頭14ページを送信してもらえます。