VXX, XIVを取引できる証券会社
2017/11/26
VIX関連はすべて取り扱いがなくなりました。
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インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)
アメリカの証券会社で日本在住の日本人も口座を開設できます。
当然ながら株、ETF、個別株(ETF)オプション、すべて取引できます。
手数料は1取引1ドルです。
AfterhoursやBeforeBellにも売買ができます。 (時間外取引)
VXXの空売りも可能です。
逆日歩はありませんが、売っている間は貸し株料がかかります。
急騰後の下げの始まりでは売り注文が多くなり、かなりの確率で空売り禁止措置が取られますが、最初から措置の解除日がアナウンスされていて、長くて数日程度です。
アメリカの個別株、ETFオプションはまずまずの出来高があり、期先やDeepインザマネーでも比較的簡単に取引できます。
たとえば今現在(2015/10/5)VXXは23.0ドルですが、来年1月限の30ドルプットのスプレッドが9.25-9.35で0.1です。
VXXのインバースであるXIVも取引量が多く、売買しやすい銘柄です。
他にもVXXの2倍の値動きをするものや、VXZ(中期の先物をロールオーバーしているETN)の2倍など様々な商品があります。
取引の手数料以外に(10ドル/月-月間の取引手数料を引いた額)の口座維持手数料がかかります。 (10ドル以上の手数料を支払った月は無料です)
口座残高10万ドル以上であれば、維持手数料は発生しません。
板情報などの株価データは、ディレイ情報が表示されていて、ライブデータは別に費用を支払って買うことになります。
リアルタイムデータの購読は月10ドルですが、月の手数料が30ドル以上だったときは無料になります。
サクソバンクの項目でもお話しますが、ほぼリアルタイムのデータならネット上で見ることができるので、限られた銘柄しかトレードしないつもりなら、データを買う必要はないかもしれません。
ただその場合、IBの「商品の多彩さ」というメリットを享受できなくなるので微妙なところです。
開設後、1万ドル以上を入金しないと口座が使えるようになりません。
その後は1万ドルを割っても凍結されることはありませんが、アメリカには「パターン・デイ・トレード」なるものがあります。
これは、5営業日のうちに4件以上のデイトレードをすると「パターン・デイ・トレーダー」に指定され、ポジションの決済以外の取引ができなくなるものです。
(オプションの行使もできません)
指定された日から90暦日が経過するか、口座残高を2万5千ドル以上にすれば規制が解かれて、通常通りトレードできるようになります。
言い換えれば、口座に(持ち株等含めて)2万5千ドル以上置いている場合には、このルールは忘れていいことになります。
IBに「私はディトレーダーではない」旨を送信することでも解除できるようですが、これは半年に一度しか使えません。
(このPDTルールの運用はある程度各ブローカーの裁量に任されているとのことです。上記はIBのケースです)
入出金は海外送金になるので、これもある程度手間と時間がかかります。
IBはFXのブローカーでもあるので、円で送金した後、IBのFXを使ってドルに両替すると、とても狭いスプレッドでドル転できます。
(IBへの送金、出金については、後日詳しく書きます)
損益は日本の証券会社で株を売り買いしたものと合算できますが、IBは一般口座なので、確定申告が必要です。
申告時すべての取引の明細を提出するのですが、売買した日の為替レートも添付しなければなりません。
取引が多いと思わぬ手間になります。
IBはやはり日本の会社とは勝手の違うところが多く、慣れないうちは使いにくさばかりが目立ちます。でも、すべての商品を取引できてオプションも使える点が、他にはない大きなメリットだと思います。
サクソバンク証券
株ではなくCFDでの取引になります。
VIX関連で取り扱いのあるのは
- SVXY(VIX短期インバース)
- UVXY(VIX短期2倍)
- VIXM(VIX中期)
- VIXY(VIX短期)
- VXX(VIX短期)
- VXZ(VIX中期)
- XIV(VIX短期インバース)
- ZIV(VIX中期インバース)
で、VXX、VXZ、XIVは空売りが出来ます。
銘柄によって利率、必要証拠金が違います。
空売り | 借入利率 | 必要証拠金 | |
SVXY | × | 40% | |
UVXY | × | 80% | |
VIXM | × | 20% | |
VIXY | × | 20% | |
VXX | ○ | 4% | 20% |
VXZ | ○ | 7% | 20% |
XIV | ○ | 4% | 40% |
ZIV | × | 20% |
参考までに
ネット入金手数料無料(銀行からの振込では手数料は顧客負担)、出金手数料は月3回まで無料です。
ドルに両替する必要はなく、日本円で入金してそのまま取引できます。
逆日歩の心配がないこと、NYの取引時間中に逆指値が効くことは大きなメリットと言えます。(時間外取引はできません)
また、CFDの損益はFXや国内の先物取引と通算して雑所得として申告します。
申告分離課税が適用されて利益の20%しか税金がかからず、損失を3年間繰り越すこともできます。
確定申告は、一般口座の株よりもCFDのほうが段違いに楽です。
こう言うのもなんですが、VIX系の取引は儲かっちゃう可能性がとても高いので(絶対とは言いませんが)、事前に申告や税率のことを考えておいたほうがいいです。
GMOクリック証券
GMOクリック証券CFDでは、UVXYのCFDを取り扱っています。
「米国VIブル2倍ETF」というのがそうです。
UVXYは、VIX短期2倍と称されるもので、VXXの2倍の値動きをするETFです。
(標準時間の期間平日23:30~6:00、サマータイム期間平日22:30~5:00)
1株から取引可。
BIDとASKのスプレッドが手数料に相当します。
UVXY等のレバレッジ型のETFは、インバース型と同じように長期で減価します。
UVXYには、VIX先物のコンタンゴ効果による減価に加えてレバレッジETFであるための減価もかかります。
参考
コンタンゴはなぜ減価するのか VXX(1552)が下がる理由
レバレッジはなぜ減価するのか
エイト証券
エイト証券の取扱ETFが変更され、VIXに関係するETF(N)は、すべて取扱中止になりました。