VIX/VXVレシオの話
2016/09/01
Contents
VXVとは
VIX指数は、今後30日間のインプライド・ボラティリティです。
VXVは、3ヶ月間のインプライド・ボラティリティです。
VIX/VXVレシオとは
算出法はごく簡単
VIX/VXVレシオは、VIXをVXVで割ったものです。
VIXが10、VXVが15なら10÷15でVIX/VXVレシオは0.6666…になります。
実際にはこんな数値が出ることは、ないです。上方向になら1.4を超えたことがありますが、下は限界があるので。
room5110では、毎朝Vix Data – NY Closeで
日本時間9:00までにNY引けの値でのVIX/VXVレシオをお知らせしています。
VIX/VXVレシオの意味するもの
原則的にふたつの指数は一緒に動きます。
こんな感じです。
VXVの公式アナウンスは2007年12月4日からです。
ここで使っているデータは、S&Pオプションの値から算出されたものです。
平時はVIXのほうが低い(期間の短いもののほうが低い)のが普通なので、
相場が好調なとき、VIX/VXVレシオは1.0よりも低くなります。
また、指数自体のボラティリティは、各指数の期間の順と同じ(期間の短いもののほうが値動きが激しい)で、
VXST>VIX>VXV>VXMT です。
なので、相場が悪くなるとき、VIXはVXVよりも大きな幅で跳ね上がり、VXVの値を超えていきます。
これが、VIX/VXVレシオが1.0よりも大きい状態です。
上のチャートを見ると分かるとおり、多くの時期で緑のVIXは赤のVXVの少し下にいますが、スパイク時にはVXVよりも上まで伸びています。
それほど珍しい現象ではないですが、青丸で囲った箇所は特に分かりやすいかと思います。
次に2004年3月24日以降のVIX/VXVレシオの値です。
0.8から1.0くらいの間を上下しながら、時々大きく上にスパイクしています。
赤丸をつけた一際高いところがリーマン・ショックです。
VIX/VXVレシオの活用法
VIXとVXVが一緒に動くのと同じように、VIXとVIX/VXVレシオも連動しているので、このVX/VXVレシオを相場の状態を測る指標として使うことが出来ます。
参考
バックテスト VIX/VXVレシオの低いときXIV(2049)買 高いときVXX(1552)買
(このバックテストは間もなく長期のデータでのテスト結果をアップしますが、
アップ後もこちらのエントリーは残しておくので、急いで見なくても大丈夫です)
VXVを使ったS&Pの売買インジケーター
2004年3月26日から2015年12月4日までのVIX/VXVレシオざっくりデータ
さらに参考 VXVの立ち位置とS&P